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オムディア:世界のウェアラブルバンド市場、スマートウォッチとヘルステックの急伸により9%成長へ

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- オムディアの新しい調査によると、2025年第2・四半期に世界のウェアラブルバンド市場は出荷台数が記録的な5,020万台に達し、前年同期比では13%増となっており、勢いを増していることが明らかになりました。エントリーレベルの基本デバイスへの強い需要と、より高度な追跡機能の導入が相まっていることから、市場の拡大を後押ししています。オムディアは2025年に8%の成長を予測しており、さらに2026年には9%の増加が見込まれています。

「ウェアラブルバンドへの関心は、健康、フィットネス、スポーツに対する消費者の関心の高まりに後押しされ、急速に拡大しています」と、オムディアのアナリストであるジャック・レーゼムは述べています。「消費者が引き続き個人の健康とフィットネスを優先する中で、ウェアラブルバンドは健康、フィットネス、ウェルネスアプリの中核的なインターフェースとなっています。この傾向は今後も成長を促し、特にイノベーションによって医療・臨床市場への拡大が可能となり、さらに加速することが見込まれます。スマートウォッチが継続的な拡大の主要な推進力となる一方で、ベーシックウォッチは幅広い初回購入層に普及すると予想しています。」

「新しいユースケースを見つけることは、新たな消費者層を獲得するだけでなく、ベンダーのビジネスモデルを進化させる上でも重要です」とレーゼムは付け加えました。「セルラー機能を備えたデバイスは、幅広い年齢層の安全志向のユーザーに対応し、特定の市場では子供向けウェアラブルの普及を促進しています。最新のApple Watchモデルのような5G接続対応のスマートウォッチは、より優れたリアルタイム接続性やスタンドアロン機能を求めるユーザーにとって魅力的であり、アップグレードを後押しする可能性があります。さらに、AppleのiPhone Airは、デジタル購入やサブスクリプション・サービスを簡素化しており、eSIM専用化に向けた重要な節目となっています。」

「2024年におけるウェアラブルバンド市場の規模は366億米ドルに達し、2025年末までには初めて400億米ドルを突破すると見込まれています」と、オムディアのリサーチマネージャーであるシンシア・チェンはコメントしています。「しかし、激しい競争と不確実な買い替えサイクルの中で、ベンダー各社は収入と利益の成長を支えるために製品やサービスの提供範囲を拡大しています。2025年下半期において、スマートウォッチは出荷台数では32%にとどまるものの、市場シェアでは69%を占めています。古い製品の買い替え時に消費者へアップグレードを促す効果的な方法を見つけることが、ベンダーにとって重要になります。さらに、付加価値サービスや接続サブスクリプション、そして約5億人のアクティブユーザー基盤を活用したパートナーシップを通じてサブスクリプション収益を拡大することが、ベンダーの主要課題となっています。また、分かりやすい指標やコミュニティ機能の魅力といった、ユーザーがウェアラブルに惹かれる要因を的確に理解することも、アップセルやクロスセルの機会を捉える上で重要です。」

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