-

PHC、-85℃ ノンフロン デュアル冷却 超低温フリーザー「TwinGuard ECO」シリーズに小型モデルを追加しラインアップを拡充

~試料の品質維持と省エネ性能を両立、省スペース設計で幅広いニーズに対応~

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- PHCホールディングス株式会社 (本社:東京都千代田区)傘下のPHC株式会社 バイオメディカ事業部(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中村 伸朗、以下「PHCbi」)は、本年9月に製薬企業、研究施設、医療機関向けに発売した-85℃ノンフロン デュアル冷却 超低温フリーザー「TwinGuard ECO(ツインガードエコ)」シリーズ(品番:MDF-DU703VXHS1-PJ[729L]、MDF-DU503VXHS1-PJ[528L])(*1)に、新たに360Lのコンパクトモデル「MDF-DU303VXHS1-PJ」(*2)を追加し、ラインアップを拡充することをお知らせします。本製品の発売は、2026年1月を予定しています。

細胞遺伝子治療やワクチンなどの研究開発の進展に伴い、長期保存する貴重な生体試料や細胞医薬品の品質維持がこれまで以上に重要となっています。そのため、保存機器の故障による試料の品質劣化や損失リスクを低減し、安定した温度環境を長期的に維持できる、高い信頼性を備えた保存機器が求められています。

「TwinGuard ECO」シリーズは、生体試料や医薬品の品質劣化リスクの低減と省エネルギー性能の両立を追求したノンフロン超低温フリーザーです。このたび追加した「MDF-DU303VXHS1-PJ」は、研究施設や病院などの研究・医療現場で幅広く活用可能な300Lクラスのコンパクトモデルです。本製品は、独立した2つの冷凍回路による「デュアル冷却システム」を搭載し、万一、片側の冷凍回路に不具合が発生しても、もう一方が庫内温度を-75℃に維持(*3)することで、試料の品質劣化と損失リスクを低減します。また、エネルギー効率が高い自然冷媒(*4)を採用し、1日あたりの消費電力量を7.3kWh(*5)に抑え、従来機種(*6)比で年間消費電力量を約20%削減します。さらに、10.1インチ高解像度(*7)カラー液晶タッチパネルを採用し、ユーザーインターフェースを刷新することで、操作画面の視認性や操作性を向上しました。これにより、研究・医療現場の作業効率化にも貢献します。本製品の発売で、「TwinGuard ECO」シリーズは300Lクラスから700Lクラスまで、3製品にラインアップを拡充し、多様なニーズに、より柔軟に応えます。

PHCbiは、1966年に薬用保冷庫を発売して以来、保存・培養機器をはじめとする幅広いライフサイエンス機器の開発に取り組んでまいりました。中でも、国内シェア第1位(*8)、グローバルシェア第2位(*9)の地位を確立した超低温フリーザーは、世界中の大学や研究機関、製薬企業などで15万台以上が稼働し、研究者の最先端の研究活動を支えています。今回の新製品の発売により、生体試料や医薬品の長期的かつ確実な品質維持を確保するだけでなく、冷媒のノンフロン化と消費電力の削減を通じて地球環境への負荷低減にも貢献する「TwinGuard ECO」シリーズのラインアップをさらに充実させます。

PHC株式会社で取締役及びバイオメディカ事業部長を務める高魚 力は、次にように述べています。
「『TwinGuard ECO』シリーズは、当社が長年培ってきた精緻な温度制御技術を活用し、デュアル冷却システムの信頼性を高めることで、生体試料の損失リスクをさらに低減しました。本年9月に発売した700Lおよび500Lクラスの大型・中型モデルに加え、今回新たに300Lクラスの小型モデルをラインアップに追加することで、幅広いニーズにお応えできると考えています。当社は、これからも研究・医療現場のお客様の課題に積極的に取り組み、現場のニーズに応える新たなソリューションを提供することで、最先端のライフサイエンス研究と治療手段(モダリティ)の進化に貢献してまいります。」

(*1)

https://www.phchd.com/jp/biomedical/preservation/ultra-low-freezers/mdf-du703vxhs1

 

https://www.phchd.com/jp/biomedical/preservation/ultra-low-freezers/mdf-du503vxhs1

(*2)

URL:https://www.phchd.com/jp/biomedical/preservation/ultra-low-freezers/mdf-du303vxhs1

(*3)

社内規格で定める条件下での測定(室温30℃、無負荷、庫内の中央部で測定、使用機体MDF-DU303VXHS1、単相AC100V/50Hz・60Hz)。

(*4)

HC混合冷媒

(*5)

社内規格で定める条件下での測定(室温23℃、庫内設定温度-80℃、無負荷、使用機体MDF-DU303VXHS1、単相AC100V/60Hz。)測定数値は参考データにつき、実際の製品性能と異なる場合があります。

(*6)

従来機種:MDF-DU302VX(エコモード、単相AC100V/60Hz)

(*7)

1024 x 600 dpi

(*8)(*9)Global Assessment of Life Science Lab Equipment Market 2025/Frost & Sullivanによる調査データ

<PHC株式会社・バイオメディカ事業部について>

1969年に設立されたPHC株式会社は、グローバルヘルスケア企業として事業を展開するPHCホールディングス株式会社(コード番号6523 東証プライム)の日本における事業子会社です。ライフサイエンス事業を担うバイオメディカ事業部では、事業ブランド「PHCbi」を掲げ、超低温フリーザーやCO2インキュベーターをはじめとした研究・医療支援機器及びサービスの提供を通じて、約110の国と地域における研究者と医療従事者への支援に取り組んでいます。
www.phchd.com/jp/biomedical/about-phcbi

<PHCホールディングス株式会社について>

PHCホールディングス株式会社(証券コード 6523 東証プライム)は、健康を願うすべての人々に新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献することを経営理念に掲げるグローバルヘルスケア企業です。傘下にPHC株式会社やアセンシア ダイアベティスケアホールディングス、エプレディアホールディングス、株式会社LSIメディエンス、ウィーメックス株式会社、メディフォード株式会社などを置き、糖尿病マネジメント、ヘルスケアソリューション、診断・ライフサイエンスの事業領域において、開発、製造、販売、サービスを行っています。2024年度のグループ連結売上収益は3,616億円、世界125以上の国と地域のお客様に製品・サービスをお使いいただいています。PHCグループはPHCホールディングス株式会社とその事業子会社の総称です。
www.phchd.com/jp

Contacts

【お問い合わせ先】
<製品サービスに関する窓口>
PHC株式会社 バイオメディカ事業部マーケティング部
電話:080-4816-3259  E-mail:masayo.okada@phchd.com

<IR報道関係窓口>
PHCホールディングス株式会社 IR・広報部
電話:03-6778-5311  E-mail:phc-pr@gg.phchd.com

PHC Corporation


Release Versions

Contacts

【お問い合わせ先】
<製品サービスに関する窓口>
PHC株式会社 バイオメディカ事業部マーケティング部
電話:080-4816-3259  E-mail:masayo.okada@phchd.com

<IR報道関係窓口>
PHCホールディングス株式会社 IR・広報部
電話:03-6778-5311  E-mail:phc-pr@gg.phchd.com

More News From PHC Corporation

PHC、ノンフロン 大容量フリーザー付き薬用保冷庫「MPR-N650FH/MPR-N650FSH」を12月に国内で販売開始

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- PHCホールディングス(本社:東京都千代田区)傘下のPHC株式会社 バイオメディカ事業部(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中村 伸朗、以下「PHCbi」)は、製薬企業および研究施設・医療機関向けに、冷却性能と省エネルギー性能をともに向上させた、ノンフロン-30℃大容量フリーザー付き薬用保冷庫「MPR-N650FH/MPR-N650FSH」(*1)を2025年12月より販売開始しますので、お知らせいたします。 近年、細胞医薬品やワクチンなどの研究開発が進展する中で、医薬品の保存要件はますます多様化し、冷蔵保存や冷凍保存において、より厳密な温度管理が求められています。また、気候変動への対応として温室効果ガスの排出削減が喫緊の課題となり、医療・研究現場においても省エネルギー性能に優れた環境配慮型製品へのニーズが高まっています。 「MPR-N650FH/MPR-N650FSH」は、医薬品の品質保持と環境への配慮を両立したフリーザー付き薬用保冷庫です。インバーター制御コンプレッサーと「新サイクルデフロスト」機構などの採用...

PHC、移動式免疫発光測定装置「パスファースト®」をリニューアルして販売開始

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- PHCホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区)傘下のPHC株式会社 診断薬事業部(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中村 伸朗、以下「PHC IVD」)は、このたび、新たに改良された移動式免疫発光測定装置「パスファーストⓇ」を2025年10月に国内で販売を開始する予定です。本製品は、2025年10月3日(金)から5日(日)までパシフィコ横浜で開催される「JACLaS EXPO 2025-臨床検査機器・試薬・システム展示会-」に出展いたします。 PHC IVDが製造販売する「パスファーストⓇ」は、大規模病院から診療所まで、幅広い医療現場で活用されている、卓上型のコンパクトで移設が容易な免疫発光測定装置です。MAGTRATION(*1)技術を組み合わせた化学発光システムを採用し、迅速かつ高品質な検査を提供しています。「パスファーストⓇ」は、全血・血漿・血清を用いて測定が可能であり、医療現場における多様なニーズに柔軟に対応できる検査機器です。測定に必要な試薬がすべて一つのカートリッジに収められ、廃液も格納される...

PHC、Mod-busインターフェースボード「MTR-MODB1-PW」を10月に国内で発売

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- PHCホールディングス株式会社 (本社:東京都千代田区)傘下のPHC株式会社 バイオメディカ事業部(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中村 伸朗、以下「PHCbi」)は、この度、製薬企業及び研究施設・医療機関向けに、当社のライフサイエンス機器(*1)とお客様の保有するシステム(顧客システム)とのデータ連携強化を図るため、Mod-busインターフェースボード「MTR-MODB1-PW」(*2)を10月に販売開始しますので、お知らせいたします。 近年、ライフサイエンス研究施設や製薬業界では、研究の効率化や医薬品の生産性・品質向上を目的としたDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速しています。施設内の情報を一元管理するニーズが高まる中、BMS(ビル管理システム)やSCADA(監視制御システム)などの顧客システムと、現場の機器とをつなぐ接続性がこれまで以上に求められています。 このたび開発した「MTR-MODB1-PW」は、顧客システムとPHCbiの超低温フリーザーやCO2インキュベーターなどのライフサイエンス機器...
Back to Newsroom