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PHC、ノンフロン 大容量フリーザー付き薬用保冷庫「MPR-N650FH/MPR-N650FSH」を12月に国内で販売開始

~医薬品の冷凍・冷蔵保存品質の向上と地球環境負荷の低減に貢献~

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- PHCホールディングス(本社:東京都千代田区)傘下のPHC株式会社 バイオメディカ事業部(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中村 伸朗、以下「PHCbi」)は、製薬企業および研究施設・医療機関向けに、冷却性能と省エネルギー性能をともに向上させた、ノンフロン-30℃大容量フリーザー付き薬用保冷庫「MPR-N650FH/MPR-N650FSH」(*1)を2025年12月より販売開始しますので、お知らせいたします。

近年、細胞医薬品やワクチンなどの研究開発が進展する中で、医薬品の保存要件はますます多様化し、冷蔵保存や冷凍保存において、より厳密な温度管理が求められています。また、気候変動への対応として温室効果ガスの排出削減が喫緊の課題となり、医療・研究現場においても省エネルギー性能に優れた環境配慮型製品へのニーズが高まっています。

「MPR-N650FH/MPR-N650FSH」は、医薬品の品質保持と環境への配慮を両立したフリーザー付き薬用保冷庫です。インバーター制御コンプレッサーと「新サイクルデフロスト」機構などの採用によって庫内の温度を安定的に制御するとともに、ノンフロン冷媒の採用と消費電力削減により、地球環境への負荷低減に貢献します。

<本製品の特長>

  1. インバーター制御コンプレッサーと「新サイクルデフロスト」機構の採用などにより、温度制御性能を向上
    インバーター制御コンプレッサーを搭載(*2)することで保冷庫内の温度変動を抑えるとともに、新たに採用した「新サイクルデフロスト」機構(*3)により、除霜時の温度上昇を最小限に抑制します。これらの技術によって、保冷庫内の温度分布の均一性が向上し、医薬品の品質保持に適した、より安定した保存環境を実現します。
  2. 自然冷媒とインバーター制御コンプレッサー搭載により、省エネ性能を向上
    エネルギー効率に優れた自然冷媒(*4)の採用に加え、低速での運転制御によって電力消費を抑えるインバーター制御コンプレッサーを搭載(*5)しています。これにより、1日あたりの消費電力量を4.07kWh(*6)に抑え、年間消費電力量を従来機種比で約40%(*7)削減を実現し、環境負荷低減に貢献します。
  3. キャビネット構造の改良により、収納効率を向上
    最新のキャビネット設計を採用することで、設置面積は従来機種と同等ながら、保冷庫部・フリーザー部ともに収納容量を拡大しました(*8)。さらに、フリーザーと保冷庫の一体型設計により、限られたスペースでも効率的な設置が可能です。

PHCbiは、1966年に薬用保冷庫を国内で発売して以来、保存・培養機器を中心とした幅広いライフサイエンス機器の開発に取り組んできました。今回の新製品は、従来機種MPR-715Fの仕様を刷新し、250Lおよび450Lクラスの既存製品MPR-N250FH/MPR-N450FHとの仕様統一を図った650Lモデルとして、製品ラインアップのさらなる強化を目的に開発されたものです。

PHC株式会社で取締役及びバイオメディカ事業部長を務める高魚 力は、次のように述べています。
「当事業部は、気候変動への対応としてPHCグループが掲げる『カーボンニュートラル目標(*9)』に基づき、ノンフロン自然冷媒への転換と省エネルギー性能の向上に継続的に取り組んでいます。今回の新製品では、冷却性能の向上により医薬品の保存環境の信頼性を高めるだけでなく、環境負荷の低減にも貢献できると考えています。今後も当事業部は、医療・研究現場における多様な医薬品保存ニーズに応える、高性能かつ環境配慮型の製品開発を通じて、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速してまいります。」

(*1)https://www.phchd.com/jp/biomedical/preservation/pharmaceutical-refrigerators/mpr-n650fh
https://www.phchd.com/jp/biomedical/preservation/pharmaceutical-refrigerators/mpr-n650fsh
保冷室:ガラス扉(MPR-N650FH)/遮光扉(MPR-N650FSH)
(*2,3、5)保冷庫のみ
(*4)HC冷媒(保冷庫:R600a/フリーザー:R290)
(*6)周囲温度23℃ 設定温度5℃/-30℃ 100V/50Hz の実測値。測定数値は参考データにつき、実際の製品性能と異なる場合があります。
(*7)従来機種MPR-715F とMPR-N650FHの年間消費電力量を比較。測定数値は参考データにつき、実際の製品性能と異なる場合があります。
(*8)従来機種MPR-715Fとの比較で、保冷室は12%、フリーザー室は7%容量拡大
(*9)マテリアリティ | サステナビリティ | PHCホールディングス株式会社

<PHC株式会社・バイオメディカ事業部について>

1969年に設立されたPHC株式会社は、グローバルヘルスケア企業として事業を展開するPHCホールディングス株式会社(コード番号6523 東証プライム)の日本における事業子会社です。ライフサイエンス事業を担うバイオメディカ事業部では、事業ブランド「PHCbi」を掲げ、超低温フリーザーやCO2インキュベーターをはじめとした研究・医療支援機器及びサービスの提供を通じて、約110の国と地域における研究者と医療従事者への支援に取り組んでいます。
www.phchd.com/jp/biomedical/about-phcbi

<PHCホールディングス株式会社について>

PHCホールディングス株式会社(証券コード 6523 東証プライム)は、健康を願うすべての人々に新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献することを経営理念に掲げるグローバルヘルスケア企業です。傘下にPHC株式会社やアセンシア ダイアベティスケアホールディングス、エプレディアホールディングス、株式会社LSIメディエンス、ウィーメックス株式会社、メディフォード株式会社などを置き、糖尿病マネジメント、ヘルスケアソリューション、診断・ライフサイエンスの事業領域において、開発、製造、販売、サービスを行っています。2024年度のグループ連結売上収益は3,616億円、世界125以上の国と地域のお客様に製品・サービスをお使いいただいています。PHCグループはPHCホールディングス株式会社とその事業子会社の総称です。
www.phchd.com/jp 

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【お問い合わせ先】
<製品サービスに関する窓口>
PHC株式会社 バイオメディカ事業部マーケティング部
電話:080-4816-3259  E-mail: masayo.okada@phchd.com

<IR報道関係窓口>
PHCホールディングス株式会社 IR・広報部
電話:03-6778-5311  E-mail: phc-pr@gg.phchd.com

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