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AWSとSAP、欧州のデジタル主権推進に向けて協業を拡大

新たなソブリン・クラウドの協業が、SAPのエンタープライズ・アプリケーションにおける専門性とAWSのクラウドインフラを融合、高度に規制された業界顧客はAIイノベーションの追求が可能に

シアトル&ヴァルドルフ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- アマゾン(NASDAQ:AMZN)の子会社であるアマゾン ウェブ サービス(AWS)とSAP SE(NYSE:SAP)は、アマゾンが78億ユーロの投資を計画している欧州向けの新たな独立クラウド「AWS European Sovereign Cloud」で、SAP Sovereign Cloudの機能を利用可能にする計画を発表しました。

この協業は、両社の長年にわたるパートナーシップと、デジタル主権およびAIイノベーションに向けたSAPの包括的な新たなアプローチに基づいています。SAP Sovereign Cloudの機能は、セキュリティを強化した、規制産業や政府向けの業界標準に準拠しているSAPのクラウドソリューションです。この協業は、これらの機能とSAPの豊富なエンタープライズ分野の専門知識を、AWSのインフラおよび運用に関する専門知識と結びつけ、欧州全域で進化する顧客のデジタル主権のニーズに対応することに重点を置いています。

「SAP Sovereign Cloudの機能がAWS European Sovereign Cloudで利用可能となることを大変喜ばしく思います。これにより、組織は最先端のクラウド技術を活用しながら、主権要件への対応方法に関してより多くの選択肢を得ることができます」と、AWSのコンピュートおよび機械学習担当バイスプレジデントであるデビッド・ブラウンは述べています。「SAPとAWSは、お客様が利用可能な最先端のソブリン・ソリューションにアクセスできるようにし、組織がイノベーションに集中することで具体的な成果を実現できるようにするという、共通のビジョンを掲げています。SAPとの継続的な協業を楽しみにしており、欧州全域の組織がAWS European Sovereign Cloudを活用してイノベーションを実現していくことを期待しています。」

AWS European Sovereign Cloudは、2025年末までにドイツのブランデンブルクに最初のAWSリージョンを開設する予定であり、公共部門の組織や高度に規制された業界の顧客にさらなる選択肢を提供することを目的としています。本サービスは、データ所在地、運用の自律性、レジリエンス要件など、これらの組織が持つ固有のデジタル主権のニーズに対応できるよう支援します。SAP Sovereign Cloudの機能はすでに、オーストラリアとニュージーランド(2023年以降)、英国(2024年以降)、カナダとインド(2025年以降)のAWS上で利用可能となっており、今回SAPの機能がAWS European Sovereign Cloudに追加されることは、欧州全域の顧客にとって重要なマイルストーンとなっています。

SAP Sovereign Cloudは、組織がより安全にイノベーションを実現し、現地の法律を遵守しながら、自らの基準に基づいて拡張できるようにします。AWS European Sovereign Cloud上で提供されるSAP Sovereign Cloudソリューションには、提供開始時にSAP Business Technology PlatformおよびSAP Cloud ERPが含まれます。これらのソリューションは、重要なビジネスプロセスや機密データを管理するための安全な基盤を顧客に提供するとともに、関連規制の遵守を支援します。

「私たちは、拡充されたSAP Sovereign Cloudの提供を通じて、あらゆる業界のお客様がクラウドイノベーションとAIの力を最大限に活用できるよう支援しています」と、SAP SEのエグゼクティブ・ボード・メンバーであり、カスタマーサービス&デリバリー担当のトーマス・ザウアーエシッヒ氏は述べています。「SAP Sovereign CloudポートフォリオをAWS European Sovereign Cloud上で展開することで、お客様は当社の包括的なソブリン・クラウドソリューション群にアクセスでき、さらにアマゾン ウェブ サービスとの信頼に基づく長年のパートナーシップによって一層強化されます。」

AWS European Sovereign Cloudは、AWSの既存リージョンとは分離・独立して運営され、EU域外のインフラに依存することはありません。強力な技術的統制、ソブリン保証、法的保護により、顧客は既存リージョンで利用可能な業界最高水準のセキュリティ、レジリエンス、幅広いサービスポートフォリオと同様に、AWSの全機能を享受することができます。

AWSとSAPは16年以上にわたりクラウド分野で共にイノベーションを進めてきました。今回の新たな協業はその歴史を基盤としており、顧客のデジタル主権に関する要件への対応を支援し、欧州におけるデジタル・トランスフォーメーションを加速させます。

アマゾン ウェブ サービスについて

2006年以来、アマゾン ウェブ サービス(AWS)は、世界で最も包括的で幅広く採用されているクラウドです。AWSは事実上あらゆるワークロードをサポートするためにサービスを継続的に拡充しており、現在ではコンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワーキング、分析、機械学習および人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、モバイル、セキュリティ、ハイブリッド、メディア、アプリケーションの開発・デプロイ・管理のために、38の地理的リージョン内の120のアベイラビリティゾーン(AZ)から提供される240以上のフル機能サービスを有しています。さらに、チリ、サウジアラビア王国、AWS欧州ソブリン・クラウドにおいて、10のAZと3つのAWSリージョンを追加する計画が発表されています。急成長中のスタートアップから大企業、主要な政府機関まで、数百万に及ぶ顧客が、インフラの構築、俊敏性の向上、コスト削減のためにAWSを信頼しています。AWSの詳細については、 aws.amazon.com をご覧ください。

アマゾンについて

アマゾンは、4つの指針として、競争よりもお客様に目を向けること、発明に情熱を傾けること、優れたオペレーションに注力すること、長期的に思考することを拠り所としています。アマゾンは、地球で最も顧客中心の企業、地球で最高の雇用主、地球で最も安全な職場となるために努力しています。カスタマーレビュー、1-Clickショッピング、個人に合わせたおすすめ、プライム、Amazonフルフィルメント、AWS、Kindle ダイレクト・パブリッシング、Kindle、キャリア・チョイス、Fireタブレット、Fire TV、Amazonエコー、アレクサ、Just Walk Outテクノロジー、Amazonスタジオ、The Climate Pledge(気候変動対策に関する誓約)などは、アマゾンが先駆的に開始したものです。詳細情報については、amazon.com/aboutをご覧いただくか、@AmazonNewsでフォローをお願いします。

SAPについて

エンタープライズ・アプリケーションとビジネスAIのグローバルリーダーであるSAP(NYSE:SAP)は、ビジネスとテクノロジーの接点に立っています。50年以上にわたり、組織は、財務、調達、人事、サプライチェーン、カスタマーエクスペリエンスにわたる重要な業務を統合することで最高の成果を発揮するためにSAPを信頼してきました。詳細についてはwww.sap.comをご覧ください。

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