-

オムディア:2026年におけるAMOLEDスマートフォン用ディスプレイの出荷台数が大幅減となる見通し

英ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- オムディアの「OLEDディスプレイ市場トラッカー」最新版によると、メモリ価格の高騰と市場の不確実性の高まりを背景に、2026年におけるAMOLEDスマートフォン用ディスプレイの出荷台数は大幅に減少すると予想されています。

2025年後半以降のメモリ価格の急騰により、スマートフォンの構成部品コストが大幅に高騰し、2026年の新モデルの価格設定を圧迫しています。豊富な製品ラインナップを低価格で提供することを強みとする中国スマートフォン・ブランドは、構成部品のコスト上昇に伴い、厳しい状況に直面すると予想されています。値上げが需要の落ち込みを招く恐れがあるという懸念から、こうしたメーカーの多くはすでにスマートフォンの事業計画を下方修正する動きを始めています。

一方、アップルは、その安定した半導体サプライ・チェーンとより高い製品利益率に支えられ、さらなる市場シェアの獲得に優位な立場に立っています。アップルと競合他社のデバイス間の価格差が縮小することは、2026年におけるより積極的な販売戦略を後押しすると予想されます。

また、マクロ経済全体の動向は市場を圧迫しています。継続する地政学的緊張や世界経済の圧力が、エネルギー・コストの上昇やサプライ・チェーンの混乱の要因となっています。石油化学原料の価格上昇は、物流・輸送コストの高騰と相まって、バリュー・チェーン全体での費用をさらに押し上げ、全体的な市場の不確実性を増大させています。

こうした動向は、スマートフォン用ディスプレイ市場に直接的な影響を与えると見込まれています。オムディアによると、2026年のAMOLEDスマートフォン用ディスプレイの出荷台数は7億7,800万台にまで落ち込み、前年比7%減となる見通しです。フレキシブルAMOLED分野は、過去7年で初めて減少すると予測されており、一方、リジッドAMOLEDの出荷台数は、フレキシブルAMOLEDディスプレイへの移行の加速を受けて、2年連続で減少すると見込まれています。

主任アナリストであるブライアン・フー(同社ディスプレイ調査実践部門)は、「アップルによるより積極的なアイフォン販売戦略が展開されている中でも、中国のスマートフォン・ブランドからの需要減少により、2026年のAMOLEDディスプレイの世界市場は縮小すると予想されています。皮肉にも、需要の減少は、中国のAMOLEDパネル・メーカーが工場稼働率の維持のためにより積極的な価格戦略を講じるきっかけとなる可能性があります」と述べています。

オムディアについて

オムディアは、インフォーマ・テックターゲット(Nasdaq:TTGT)として事業を展開するテックターゲットの一部門であり、テクノロジー分野の調査兼アドバイザリー・グループです。業界リーダーとの実質的な意見交換や数十万件に及ぶデータ・ポイントに基づいたテクノロジー市場に関する深い知見により、当社の市場インテリジェンスは顧客の戦略的優位性を支えています。研究開発から投資収益率に至るまで、最も有望な事業機会を特定し、業界の発展を推進しています。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

Omdia

NASDAQ:TTGT


Contacts

More News From Omdia

オムディア(Omdia)、AIによるメモリー需給逼迫を受け2026年の半導体売上高予測を62.7%増に上方修正と発表。

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ( Omdia)は2026年の半導体売上高予測を62.7%へ大幅に上方修正したと発表。メモリー需要の持続と年内を通じた供給不足の継続が見込まれることが要因で、DRAM市場は金額ベースでほぼ倍増、規模の小さいNANDは2025年比で最大4倍に達する可能性があると発表した。 従来型メモリーICの供給制約は、業界が高帯域幅メモリー【HBM(High Bandwidth Memory)】の生産に注力していることにより一段と深刻化している。 HBMは出荷量が少ない一方、大幅に高い価格で取引されている。エンタープライズおよびデータセンター向けの強い需要が2026年の市場見通しを左右し続ける見込みであり、供給の本格的な緩和は2027年のかなり先まで見込みにくい。 企業は2026年に大規模なサーバー刷新サイクルに突入し、ハイパースケーラーによる過去に例のない設備投資と時期が重なる。より高度なワークロードに対応するため、レガシー機器の引退が加速し、膨大な設置ベースを踏まえると大きな市場機会が生まれる。 同時に、次世代シリコンと先進...

オムディア(Omdia)、新興のTV OSプラットフォームが2030年までに欧州市場の28%を占めると予測と発表

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- オムディア(Omdia)の最新の TV Design & Features Trackerの発表によると、2022年には存在していなかったTVオペレーティングシステム(OS)が、2030年までに欧州のTV OS市場の28%を掌握する見通しであり、これは2025年の21%からの上昇となる。この急速な変化は、 TVブランド各社が、従来のハードウェア売上よりもTV OSからの広告収入をますます重視していることを浮き彫りにしている。 欧州では現在、「Google TV」が32%のシェアで首位となっているが、「VIDAA」、「Titan OS」、「TiVo」という3つの主要な競合他社に徐々にシェアを奪われていくことが予想される。これら3つのプラットフォームは、欧州においてGoogle TVに果敢に挑戦し、成長している独立系オペレーティングシステムを代表している。 独立系TV OSのレベニューシェアモデル これらのプラットフォームは出自こそ異なるものの、欧州のTVメーカーにとって利益率やブランド・アイデンティティを守...

オムディア(Omdia)、インドのスマートフォン出荷台数、チャネルの慎重姿勢と価格圧力を背景に2026年第1四半期は5%減と発表

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- オムディア(Omdia)の最新調査の発表によると、インドのスマートフォン出荷台数は2026年第1四半期に前年同期比5%減の3,090万台となった。これは季節的な需要の低迷に加え、チャネル在庫の慎重な管理戦略が重なったためである。ルピー安やインフレ上昇による購買力の低下、消費者の買い替え先送りといったマクロ経済の逆風が需要を圧迫し、さらに、予想される価格の値上げ観測を受けた前倒し調達により、チャネルの追加仕入れ余地も限定的となった。 Vivo社は2026年第1四半期にスマートフォン630万台を出荷し、市場シェア20%で首位の座を維持。Samsung 社は510万台・シェア16%で2位(四半期末の新製品投入が寄与)。OPPO社(「realme」および「OnePlus」を除く)はポジションを強化し、470万台・シェア15%で3位に浮上し、トップ5内で最も力強い成長を記録した。 Xiaomi社とApple社がそれぞれ380万台と290万台を出荷し、上位5社に名を連ねた。Apple社にとっては、インド市場の第1四半期に初め...
Back to Newsroom