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GCCA、新たなグローバル・イニシアチブを発足ーセメント・コンクリートのネットゼロミッションに向けて建設バリューチェーンを結集

  • 産業全体の協力を深め、ネットゼロ推進を加速
  • 業界は進展しつつも、建設バリューチェーンの構築と政策立案者の参加がなければネットゼロ達成は不可能

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- グローバル・セメント・コンクリート協会(GCCA)は、産業界のネットゼロを支援するため、新たなイニシアチブと会員部門である、ネットゼロ・バリューチェーン・パートナーズ(NZVCP)を追加しました。NZVCPイニシアチブの会員はセメントとコンクリート製造企業にとどまらず、機器サプライヤー、混和剤メーカー、二酸化炭素回収・利用および貯蔵の産業インフラのパートナー、その他のソリューション提供企業など、より広範な建設バリューチェーンにおける団体向けに専門知識、イノベーション、アイディアを提供し、産業の脱炭素化を支援します。

GGCA会長でハイデルベルグ・マテリアルズのドミニク・フォン・アハテン取締役会議長は以下のように述べています。 「私たちの業界ではネットゼロ達成を約束し、達成に向けて懸命に努力しています。しかし、我々単独だけでは達成できず、バリューチェーン全体の支援、専門知識、パートナーシップが必要です。そのために、ネットゼロの未来創出に向け尽力している団体と緊密に連携する新たな枠組みを構築しました。」

バリューチェーン企業は、GCCAに参加する世界有数のセメント・コンクリート製造企業50社と連携し、活動、作業部会、主要イベントやプログラムに参加し、産業全体の協力を深化させ、水の次に世界で最も使用されている資材である、セメントとコンクリートの脱炭素化を進めます。

GCCAのトーマス・ギヨー最高責任者は以下のように述べています。 「コンクリートは世界中の建物、住宅、重要なインフラに使用され、現代世界を支える不可欠な素材とされています。この製造と利用のために、産業機器やサービス、ソリューションを提供する企業とより深く連携することはとても理にかなったことです。」

GCCAは既に、CDE、KHD、マスター・ビルダーズ・ソリューションズ、サンゴバン、シュナイダーエレクトリック、シノマ・インターナショナルを最初のNZVCP企業として迎え入れました。

CDEのダレン・イーストウッド戦略開発長は以下のように述べています。 「CDEはGCCAへの参加を大変嬉しく思います。セメントやコンクリート産業にとって、活用されずに廃棄された素材を脱炭素の触媒として活用する革新的な可能性は計り知れません。ネットゼロ・バリューチェーン・パートナーズ・プログラムは単なる協力に止まらず、共同的な未来を形作る上で大胆な一歩です。」

KHDのマティアス・メルスマン最高技術責任者(CTO)は以下のように述べています。 「GCCAがバリューチェーンのパートナーに会員枠を開放する姿勢を強く歓迎します。セメント業界におけるイノベーションのプロジェクトは、セメント製造業者と技術サプライヤーが活発に協力することで初めて成功するからです。これは、セメント業界に提示された最大の課題の解決、脱炭素化とデジタル化の未来への変革において一層重要です。」

マスター・ビルダーズ・ソリューションズのポール・H・サイラー・マーケティング副社長は以下のように述べています。 「ネットゼロ・バリューチェーン・パートナーとしてGCCAに参画することを大変嬉しく思います。当社は業界の脱炭素化を実現する技術の開発に注力しています。このイニシアチブは主要なステークホルダーが集結し、重要な目標に向けて協力するための鍵となります。パートナーになることが光栄であると同時に、共に達成していくことを楽しみにしています。」

サンゴバンのグスタヴォ・ブラスケス特別建設化学製品事業長は、以下のように述べています。 「GCCAのネットゼロ・バリューチェーン・パートナーズ・イニシアチブに参加できることを誇りに思います。これは当グループが尽力している、持続可能な建設をより強化するものです。ChrysoとFosrocの添加剤と混合剤を通して、セメントとコンクリートのカーボン・フットプリントの削減や循環型経済の支援に積極的に貢献しています。共同努力を通じてバリューチェーン全体の進化を加速し、サンゴバンのパーパス「世界をより良い家に」と合致する、持続的な未来の形成を支援します。

シュナイダーエレクトリックのグリーンセメント担当、マキシム・ラマエル・グローバル事業開発長は以下のように述べています。 「GCCAにネットゼロ・バリューチェーン・パートナーとして関われることを光栄に思います。当社はイノベーションを通じて持続可能性を加速することをミッションに掲げ、デジタル化、電化、そして高度なエネルギー管理ソリューションを組み合わせています。ソフトウェアと人工知能の力を当社の業界専門知識と合わせながら活かすことで、セメント分野のプロセスを再考し、オペレーションを最適化し、排出量を大規模に削減します。脱炭素化のためには理想だけでなく集合的なアクションが必要となり、テクノロジーこそがビジョンを現実に変える触媒となると信じています。」

シノマ・インターナショナルの副社長、スイ・トンボー博士は以下のように述べています。 「GCCAにネットゼロ・バリューチェーン・パートナーとして参加できることを大変嬉しく思います。当社はセメント業界向けに、ネットゼロの未来達成のために不可欠な最先端の脱炭素化の総合ソリューションの提供に重点的に取り組んでいます。これにはエネルギー効率改善、代替可能な原材料、燃料や新エネルギー、SCMによるクリンカー代替品、新低炭素クリンカーセメント、二酸化炭素回収を伴う酸素燃焼、産業チェーンに沿った拡張炭素緩和技術などが含まれます。全世界のパートナーと協力し、専門知識を共有し、共に持続可能な未来への移行を加速することを楽しみにしています。」

詳細情報は、gccassociation.org/nzvcpをご覧ください。

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