-

FiRaコンソーシアム、FiRa Core 3.0仕様と認証プログラムを発表

UWB技術の向上によりスケジューリングとデータ転送を強化

オレゴン州、ビーバートン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- FiRa®コンソーシアムは、超広帯域(UWB)技術の開発における重要な節目となる、Core 3.0仕様と認証プログラムのリリースを発表しました。これらのアップデートにより、UWBの機能が強化され、シームレスな相互運用性が実現し、さらに、多様な用途における高精度かつ安全な測距や位置決めの新たな可能性が広がります。

FiRa Core 3.0仕様と認証プログラムの特徴

FiRaはCore 3.0仕様において、UWBの主要な3つの機能を導入しました。UWBシステムの効率性と多様性を向上させるための改良点は以下の通りです。

  • ハイブリッドUWBスケジューリング(HUS):FiRa MACおよびFiRa UCI技術仕様に詳述されているこの機能は、FiRaのさまざまな機能を組み合わせて確実に連携させる必要性がある高度なUWBアプリケーションを可能にします。これにより、公共交通システムなどの複雑な環境で最適な性能が確保されます。
  • 専用データ転送:この改良ではUWBを使用した専用のデータ転送を可能にし、測距操作とは独立して、データ転送専用に電波利用時間を割り当てます。この内容はまた、FiRa MAC、FiRaリンク層、およびFiRa UCI技術仕様に詳述されています。

3つ目の改良点として、認証プログラムにCar Connectivity Consortium®(CCC)デジタルキーのUWB機能を追加しました。

  • CCCデジタルキーUWB:CCCデジタルキーUWB機能は、モバイルデバイスと車両の距離を測定するために使用されます。CCCが定義する一対多のダブルサイド双方向測距プロトコルを採用しており、中継攻撃を防ぐことで、運転者は車のドアを安全に解錠することが可能です。

FiRa認証プログラム3.0 – 相互運用性へ柔軟なアプローチ

これらの技術的進歩を基盤に、認証プログラム3.0では、デバイスが特定の機能を選択して認証を受けることが可能です。FiRa 3.0の下で認証されたデバイスは、これらの新機能を活用し、相互運用性を確保するとともに、UWB対応アプリケーションのより広範な利用を実現します。

認証プログラム3.0は、FiRa対応デバイスの信頼性と相互運用性をエンドユーザーに保証し、業界全体での採用とイノベーションを促進します。このプログラムは、PHY、MAC、リンク層、および相互運用性テストを対象とする展開などに取り組むことで、IoTエコシステムにおけるUWBの地位をさらに強化します。

FiRaコンソーシアム理事会議長のクリント・チャップリンは、次のように述べています。「FiRa Core 3.0は、UWB技術を前進させる革新的な一歩です。同時アプリケーション・サポートやデータ処理の改善というニーズに対応することで、これらのアップデートは、公共交通機関の運賃収集タップ不要のモバイル決済または論理アクセスなど、ますます高度化するユースケースのニーズを満たすための力を生み出し、当組織のメンバーをエンパワメントします。」

FiRaコンソーシアムのメンバーはFiRa Core 3.0仕様および認証プログラムの利用が可能となっており、非メンバーも仕様を購入することができます。FiRaメンバーシップに関する詳細は、https://www.firaconsortium.org/membershipをご覧ください。

認証プログラムの最新情報については、こちらをご覧ください。

FiRaコンソーシアムについて

FiRaコンソーシアムは、超広帯域(UWB)技術の安全な高精度測距および位置決め機能を活用し、正確な位置認識を可能にすることによって人々やデバイスが環境と相互作用する方法を変革することを目的とした、メンバー主導の組織です。当組織は、技術仕様と認証の開発を推進し、効果的な規制を提唱するとともに、UWBの幅広いユースケースを定義することで、この目的を実現しています。UWBおよびFiRaコンソーシアムの詳細については、www.firaconsortium.orgをご覧ください。

©2025 FiRaコンソーシアム。無断転載禁止。FiRa、FiRaコンソーシアム、FiRaロゴ、FiRa認証ロゴ、およびFiRaのタグラインは、FiRaコンソーシアムまたはそのライセンサー/サプライヤーの米国およびその他の国における商標または登録商標であり、許可なく使用することはできません。その他のすべての商標、サービスマーク、製品名またはサービス名は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

詳細については、下記までお問い合わせください。

Benjamin Guilloud
FiRa Consortium
Marketing Working Group Chairman
Telephone: +336 51 04 85 39
Email: press@firaconsortium.org

FiRa Consortium



Contacts

詳細については、下記までお問い合わせください。

Benjamin Guilloud
FiRa Consortium
Marketing Working Group Chairman
Telephone: +336 51 04 85 39
Email: press@firaconsortium.org

More News From FiRa Consortium

FiRaが新たな会員区分を発表し、業界成長を後押し

オレゴン州ビーバートン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- FiRa®コンソーシアムは会員構造を拡大し、より幅広い業界の参画を可能にする新しいアソシエイト区分を追加しました。新たに収益ベースの料金体系を導入したことで、あらゆる規模の組織が、精密で安全なワイヤレス体験の未来を形づくることに、これまでより容易に貢献できるようになりました。この新たな区分は、コスト面の障壁を下げ、FiRaの各種リソースへのアクセスを拡大することで、イノベーター、開発者、そして新興企業が次世代のワイヤレス機能に貢献する道を開きます。 更新された会員構造により、企業はより柔軟かつ利用しやすい形で、アソシエイト会員として参加できるようになりました。 年間売上が5,000万米ドル未満の企業:7,500米ドル 年間売上が5,000万米ドルを超える企業:3万米ドル 刷新されたアソシエイト区分は、FiRaワーキンググループへの参加、仕様へのアクセス、FiRa Plugfestsへの参加、製品認証の機会、FiRa Authorized Test Labへの申請資格など、既存のすべての特典をそのまま...

FiRaコンソーシアムがFiRa Core 4.0仕様 と認証プログラムを発表

オレゴン州ビーバートン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- FiRa®コンソーシアムは、Core 4.0仕様と認証プログラムを発表しました。これは、超広帯域(UWB)技術の開発における重要な節目となります。今回のアップデートにより、FiRaが定義するユースケースを満たすために必要なIEEE 802.15.4-2024の機能が完成します。これらの更新はFiRaの性能も強化し、シームレスな相互運用性を実現するとともに、さまざまなアプリケーションで高精度かつ安全な測距や測位の新たな可能性を開きます。 FiRa Core 4.0仕様と認証プログラムの主な特徴 FiRa Core 4.0仕様には、機能拡張やエコシステムの継続的な成長を支援するアップデートが含まれています。 UL-TDoA – この機能により、UL-TDoAアンカーで構成されたインフラストラクチャが資産(UL-TDoAタグ)を追跡できるようになります。この設計は、タグとインフラストラクチャ間の相互運用性を確保し、タグ設計の簡素化や消費電力の最適化を実現します。また、柔軟な設計により、容易かつカスタマイズ...

フィーラ・コンソーシアム、フィーラ2.0技術仕様を発表

米オレゴン州ビーバートン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- フィーラ(FiRa®)・コンソーシアムは、大きな進歩を遂げた技術仕様であるフィーラMAC、PHY、UCI技術仕様バージョン2.0が利用可能になったと発表しました。この技術仕様では、ハードウェア、RF通信、超広帯域無線(UWB)測距プロトコル、測距デバイスの動作が規定されています。この最新の仕様は、チップセット、デバイス、サービスインフラをまたいで相互運用可能なUWBエコシステムの実現に向けて、一歩前進したことを示しています。 このフィーラ2.0技術仕様は、様々なユースケースで使われている製品に関して、UWB技術が実現できることを開発者が理解するための手引きとなっています。これらの仕様では特に3つの新しいユースケースに焦点を当てています。 追跡されない屋内ナビゲーション – UWB対応のスマートフォンやタブレットユーザーが、モール、空港、博物館、その他屋内のあらゆる場所で、ロケーションプライバシーを保ちながら、センチメートルレベルの精度で、リアルタイムにルートを見つけることができます。 人やモノを見...
Back to Newsroom