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レノボ調査、職場変革の進展に伴う「目に見えないIT」の台頭を明らかに

IT責任者の5人中4人が自社システムの対応力不足を懸念し、ITをシームレスで予測可能かつプロアクティブにするためAIによる自動化を検討

ノースカロライナ州モリスビル--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- レノボが発表したIT責任者対象のグローバル調査によると、職場変革の次の段階は、サポートが自動化されシームレスに行われるよう、背景に溶け込む「目に見えない」技術であるとしています。

従業員の多くは、ITが業務を遅らせたり作業を中断させたりする時にだけその存在に気づきます。「目に見えないIT(Invisible IT)」はその反対であり、つまりニーズを予測し、問題を未然に防ぎ、サポートを自動的に個別化するテクノロジーを意味しています。

「目に見えないITの実現(Achieving Invisible IT)」は、レノボが現在発表している「ワーク・リボーン(Work Reborn)」シリーズの最新レポートで、AIと自動化がデジタル・ワークプレイスや従業員体験をどのように塗り替えているのかを明らかにしています。参加したIT責任者の79%が、従業員の業務中断を最小限に抑えるシームレスでプロアクティブなサポートの提供を望んでいる一方で、21%しか問題の予測的解決を実現していません。この結果から、組織がデジタル障壁を取り除き、ITエコシステムを簡素化し、まさに快適な従業員体験をもたらす、AI対応の高度に個別化されたサポートを採用することが緊急の課題であることが浮き彫りになりました。

レノボのデジタル・ワークプレイス・ソリューションズ担当バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネジャーのRakshit Ghuraは、「企業はデジタル・ワークプレイスの近代化に何年もの時間を費やしてきましたが、その多くは断片化されたシステムと手作業による時間のかかるサポート工程によって、依然として障害を抱えています」と述べており、「予測的で事前対応型、かつ個別化されたサポートを通じてITを目に見えない存在にすることで、企業は従業員が真に重要なこと、すなわちイノベーション、協業、そしてパフォーマンスに集中できるよう後押しできるのです」と語っています。

変革に向けた職場の準備状況

レノボの調査では、IT意思決定者の約半数(49%)が生産性とエンゲージメントが最優先事項であると同意している一方で、現在のデジタル・ワークプレイスが従業員のエンゲージメントを効果的に支えていると考えるのは36%のみであることが明らかになりました。また、IT責任者の84%が障害の発生を事前に予測できないと回答しており、業務への影響が出る前に問題を予測・解決できるAIの重要性を指摘しています。

組織によるこのモデルへの移行を支援するため、AIを活用した職場サービスは目に見えないITの基盤を提供することができます。その一例として、レノボのAI駆動型ワークプレイス・ソリューション・プラットフォームは、充実したペルソナ・データと行動分析を活用し、ニーズの先読み、問題の事前解決、従業員のデジタル経験におけるあらゆる側面を個別化することで、個人に合わせたサポートを実現します。IDCおよびレノボの社内データによれば、こうしたアプローチによりユーザー満足度の最大30%の向上、サポート費用の30%削減、問題の40%が事前解決されることが明らかにされています。1

デバイスの柔軟なサブスクリプション・モデルも複雑性を低減するのに役立ちます。例えば、レノボの「TruScale Device as a Service」は、導入時間を最大50%短縮し、デバイス関連のITコストを削減します。2

顧客事例:コベントリー大学グループは、老朽化したITインフラストラクチャーの刷新のためTruScale DaaSを採用し、推定223トンの二酸化炭素排出を削減するとともに、デバイス管理にかかるIT作業時間を週40時間削減しました。3 目に見えないITの特徴である、生産性、持続可能性、従業員体験の面で大きな成果を収めました。

専門家による見解

IDCのサービス担当バイス・プレジデントであるロブ・ブラザーズ氏は、「レノボのサービス戦略は、デジタル・ワークプレイスの次なる進化を見据えたものです」と述べており、「AI対応の予防的ITライフサイクル管理に投資する組織が、生産性や回復力に優れ、従業員を中心に据えた職場の構築において時代をリードするでしょう」と話しています。

AI活用サポートにおける人的側面

目に見えないITは、人間の持つ専門性を代替するのではなく強化することができます。レノボの調査によると、IT責任者の39%がAI駆動のサポートにより、ITスタッフが、エンド・ユーザーの生産性や体験の向上といった、より価値の高い業務に集中できるようになると期待している一方、チーム規模の縮小を見込んでいるのはわずか12%でした。

Rakshit Ghuraは、「見えないITは、よりスマートなITを意味します」と語り、「日常的なサポートを自動化し、ニーズを予測することで、事後保全からプロアクティブな価値創造へとITチームの業務を移行させています」と付け加えています。

しかし、リーダーたちが人間の専門知識とAIや自動化を組み合わせる意義を認識しているにもかかわらず、依然として構造的な障壁は存在しています。IT責任者が指摘する主な課題には、システムの複雑さ(51%)、費用の制約(47%)、AIスキルの不足(43%)が含まれています。レノボのレポートでは、以下の障壁の解決に向けた、実践的な手順を紹介しています。

  • 断片化を減らすITエコシステムの統合・簡素化
  • AI機能の活用を図るITチームのスキル向上
  • 経験豊富なプロバイダーとの提携による、予測型・個別対応サポートのより安全かつ大規模な展開

目に見えないITを実現する組織では、デジタル・フリクションを減らし、エンゲージメントを高め、従業員がより価値の高い業務に集中できるようになります。「ワーク・リボーン・レポート4:目に見えないITの実現」の全文では、その実現に向けて企業が実践している実践的なステップを紹介しています。

見えないITのメリットを享受する方法については、「ワーク・リボーン・レポート4:目に見えないITの実現」の全文をダウンロードいただき、デジタル・ワークプレイスの変革に関する詳細な洞察については、Lenovo.comをご覧ください。

1 参考:「Care of One」導入事例によるレノボの社内テスト・データに準拠(デジタル・ワークプレイス・ソリューションズ、2025年)。実際の結果は異なる場合があります。

2 参考:レノボ、「TruScale DaaS」投資収益率ツール、2024年。平均月額料金、3年ごとのリフレッシュ・サイクル、修理率2%、IT部門の給与7万ドルに基づくサンプル値

3 参考:レノボによる事例研究、コベントリー大学グループ:成功に向けたスタッフの体制整備(Equipping Staff for Success)、2024年

Lenovoについて

Lenovo(レノボ)は、売上高690億米ドルを誇る世界的なテクノロジー企業であり、フォーチュン・グローバル500で196位にランクしており、180の市場で日々数百万人の顧客にサービスを提供しています。「すべての人に、よりスマートなテクノロジーを」という大胆なビジョンを掲げるレノボは、AIを活用し、AIに対応し、そしてAI向けに最適化されたデバイス(PC、ワークステーション、スマートフォン、タブレット)、インフラ(サーバー、ストレージ、エッジ、高性能コンピューティング、ソフトウェア定義インフラ)、ソフトウェア、ソリューション、そしてサービスまで、フルスタックのポートフォリオを持つ世界最大のPC企業としての成功を築いてきました。レノボは、世界を変えるイノベーションへの継続的な投資を通じて、あらゆる場所のすべての人々のために、より公平で信頼できる、よりスマートな未来を築いています。レノボは、香港証券取引所にLenovo Group Limited(HKSE:992、ADR:LNVGY)として上場しています。詳細については、 https://www.lenovo.com をご覧ください。また、レノボについての最新ニュースは、 StoryHub でお読みください。

編集者向けメモ

「見えないITの実現」は、レノボによる2025年「ワーク・リボーン・リサーチ・シリーズ」の第4回目の報告書であり、年間を通じて発表されています。同レポートは、2025年4月と5月に600名のIT責任者を対象に実施された調査に基いています。調査対象には米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、インド、日本、シンガポール、ブラジル、メキシコ、オーストラリア、およびニュージーランドからの回答者が含まれています。回答者は、様々な業界における、1,000人以上の従業員を擁する企業のIT責任者を対象としています。

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