スバンテ、世界初となる炭素回収・除去フィルターの商業用ギガファクトリーの稼働を開始
スバンテ、世界初となる炭素回収・除去フィルターの商業用ギガファクトリーの稼働を開始
この次世代の炭素回収・除去ソリューションは、製紙、廃棄物発電、セメント、鉄鋼、エネルギーといった産業分野からの炭素排出の管理が新たな世代へと飛躍的に進歩したことを象徴しています。
Claude Letourneau, President & CEO, Svante Group opens the Svante Grand Opening 2025 event, "GO25" with a speech about how to move the carbon management industry forward. This two-day event celebrates the commissioning of Svante's gigafactory in Vancouver, BC, Canada, which will manufacture the company's filters for carbon capture and direct air capture.
ブリティッシュコロンビア州バンクーバー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 炭素回収および除去技術の世界的リーダーであるスバンテ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド(スバンテ)は、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バーナビーで、新しい「炭素回収・除去センター・オブ・エクセレンス – レッドウッド製造工場(レッドウッド)」の稼働を正式に開始しました。これは、産業排出ガスや大気中からCO2を直接捕集するよう設計された、商業規模の炭素回収・除去フィルターの製造に特化した、世界初のギガファクトリーの始動を記念する節目となります。同施設は、大量自動化と製品の標準化を念頭に置いて設計されており、製造コストの低減を可能にします。
レッドウッド工場の延床面積は14万1000平方フィートにおよび、年間最大1000万トンのCO2を回収できる固体吸着材ベースのフィルターの製造能力を備えています。これは2700万台以上の自動車の排出量に相当します。スバンテの特許取得済みの構造化吸着フィルターは、金属有機構造体(MOF)でコーティングされており、産業由来の炭素排出管理に向けた次世代ソリューションとなります。
スバンテの社長兼CEOのクロード・ルトルノーは次のように述べています。「本日、私たちは歴史を作りました。このギガファクトリーは、炭素管理産業の規模拡大に必要なインフラ構築に向けた重要な一歩であり、また物理的なCO2市場の構築を可能にするものでもあります。この他に類を見ない製造施設は、技術と気候への意欲が歩調を合わせて、グローバルでのCO2排出管理において自然を手助けしようとしたときに、何が可能であるかを証明しています」
スバンテは現在、製紙、エタノール製造、廃棄物発電といったバイオ由来の二酸化炭素除去(CDR)分野に注力しています。これらの分野では燃焼後の排ガス中の炭素濃度が高く、回収コストも比較的低いため、CDRクレジットの創出に適しています。一方で、セメント、鉄鋼、化石燃料などの産業からの排出回収も、持続可能なエネルギー転換の中で不可欠です。今回のレッドウッド工場の稼働は、スバンテがこうした課題に真摯に取り組んでいることを示しています。
ルトルノーはさらに、「また、この革新的な製造施設をカナダに開設できたことも誇りに思います。これにより、サプライチェーンを自国に構築し、北米における排出産業のニーズに近い場所で炭素管理ソリューションを提供できるようになります」と付け加えます。
同工場は、1億4500万米ドルの資本投資を受けて建設され、Chevron New Energies、Temasek、M&G、Canada Growth Fund、United Airlines Ventures、Samsung、GE Vernovaなどの戦略投資家の支援を受けています。スバンテでは、グローバルでの炭素管理市場の需要に追従するために、今後10年間でレッドウッドのようなギガファクトリーがさらに必要になると予測しています。
スバンテの技術は既に、Chevronのカリフォルニア州サン・ホアキン・バレーにあるKern River施設を始めとする、複数の大規模炭素回収パイロットプロジェクトに採用されています。さらに、以前にLafarge Holcimと連携して行ったプロジェクト「CO2MENT」では、カナダ・ブリティッシュコロンビア州にあるLafargeのリッチモンドセメント工場で有効な炭素回収が実証され続けています。スバンテは、燃焼後のいわゆる「ポイントソース」炭素回収市場に加え、直接空気回収(DAC)のリーディング企業Climeworksにもフィルターを供給しており、これは同社最新の第3世代DAC技術の一部となっています。Climeworksは当社の技術により、再生可能エネルギーのコストを半減し、CO2回収容量を倍増できると述べています。
スバンテは画期的なアプローチとグローバルな製造の目標によって、エンジニアリングベースの炭素回収・除去ソリューションの新たな基準を確立しています。今回開設した工場は、スバンテが現在、商業プロジェクトや製品を大規模に提供する能力を備えていることを投資家・お客様・パートナーの皆様に示すとともに、当社が長期的な成功に向けた戦略的な地位を確保していることを証明するものです。
スバンテについて
スバンテは、目的主導で運営される、炭素回収および除去ソリューションの代表的プロバイダーです。カナダのバンクーバーに本拠を置く当社は、産業排出および大気中のCO2を、環境に配慮した方法で回収・除去するナノ加工フィルターや、モジュール式ロータリーコンタクター機器を製造しています。スバンテは、TIME & Statistaの「Top Greentech Companies of 2025」、「2025 Global Cleantech 100」、XPRIZE財団の「XB100 – World’s Top 100 Deep Tech Companies」にランクインしており、コーポレート・ナイツの「最も急成長している持続可能な企業50社」では未上場企業の中で2位にランクインしました。
スバンテに関する詳細情報は www.svanteinc.com をご覧ください。スバンテのLinkedIn( www.linkedin.com/svantesolutions )をフォローしてください。
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